長野県須坂市 障がい福祉への対応素早く

 天童市から県内の支援学校へ通う生徒の保護者の方から、「こんな学校が地元に欲しい」と要望を受け、長野県にある『須坂市立須坂支援学校』をご紹介頂きました。調べてみると“地域の子どもは地域で育てる”の理念のもと、地域の特別支援教育センター的機能を充実させている学校でした。
同学校の理念は、私が提唱しているものと合致し、将来、天童市に支援学校を開校させるためにも一度見ておきたい学校でした。そして7月30日、長野県へと単独視察に向かいました。

遊具があるプレイルーム

須坂支援学校(生徒数13人)が誕生するまでの経緯をご紹介しますと、天童市と同様に、須坂市でも障がいのある子どもを持つ保護者の皆さんの「地域の学校で子どもを学ばせたい」、「地元で子どもを育てたい」、「送迎が大変」という声が高まっていました。その後、保護者や関係者で組織する市民団体『須坂発・特別支援教育を考える会』が設立されたのが平成21年のことです。集会には約70名が集まり、特別支援学校の分校・分教室のあり方について議論がされました。その後、集約した要望を須坂市側に提出し、市が長野県に対し、取り組みの経過説明を行い、市議会での議論に入ります。そして翌年(平成22年)には長野養護学校小学部の分教室が須坂市に設置され、児童5人・担任2人でスタートしています。さらに翌年(平成23年)には須坂市から県教育委員会に支援学校設置認可申請書が提出され認可許可が出たあと、同年4月には須坂支援学校が開校しました。わずか3年でここまでの整備を行うスピードには、地元の障がい福祉に対する想いの強さがうかがえます。

健常児童と障がいを持つ児童が共に学ぶ環境

天童支援学校・教頭先生

学習環境は等しくあるべきです。須坂支援学校は、須坂小学校との共生共育を推進しています。これは、支援を必要とする子どもたちが地域で元気に生活していくための教育方針で、同じ世代の子どもたちや、地域の方と実際に接し、触れあいを重ねることで、社会規律や将来の自立へ向けた力を養うものです。実際、休憩時間には「なかよしタイム」が設けられ、両校の生徒が一緒に遊んでいたのが印象的でした。加えて、運動会や遠足、音楽会などのイベント事や、地域の行事に一緒に参加し、社会見学なども行われております。
校内を高山教頭の案内で見せてもらいました。通常の教室には無い水飲み場が室内に設けられ、段差の無いバリアフリー設計など、障がいを持つ子どもたちに優しい造りとなっていました。また、リハビリに必要な施設も完備されており、学習環境は整っております。

バリアフリーなど整備された校舎内

1つの校舎の中に、通常の小学校と特別支援学校が併設していることは、様々な利点があります。事業の際には一緒に行動、設備や費用も非常にコンパクトになることが須坂市のねらいでもあります。さらに地元の小学校に併設させることで親御さんの送迎負担を軽減できます。
また、支援学校で働いている職員の皆さんは適正就学委員でもありますので、親御さんにとって安心感も高いのではないでしょうか。
山形県においても「あったかい県政」と銘打っているわけですから、もう少し、このような声に耳を傾けるべきです。そして、天童市でも分教室・分校の要望を親御さんから頂いております。私はこれからも充実した特別支援学校実現を目指し、頑張って参ります。

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