企業と連携、就職者増に〜特別支援学校の就労支援〜

 山形県では、県内の特別支援学校再編整備を行うこととしており、いま着々と議論が交わされております。先立って当県政報告でご紹介しましたが、天童市の津山小学校に特別支援学校の併設が決定しました。障がいを持つ子どもたちと、その親御さんの負担軽減とより良い学びの場を実現していくためにも、ハードとソフト面でサポートの充実を図っていかなければなりません。私も先進的な取り組みをしている学校や市・県に視察に出かけ、情報収集に取り組んでいる次第です。少しでも良いものは我が山形県にも取り入れていこうと考えています。
障がいを持つ子どもの支援策と言っても様々あります。忘れてはいけないのが子どもたちはいずれ成長し、誰もが社会の一員となることです。子どものうちは親御さんや先生、地域など周りの人間が助けてくれることが大半ですが、成長するにつれ、その支援も弱まります。社会への適応能力と、家庭・職業生活する力を身につけなければなりません。
去る3月26日、茨城県にある結城特別支援学校に単独視察に伺いました。就労支援に力を入れている学校で一度視察したいと思っていました。
同校は小中高等部に分かれており、緻密なカリキュラムや行事のもと生徒たちが毎日、活発に学んでいます。授業内容を聞くと、高等部の実習は、農業・工芸・木工などの分野で“企業”と連携してキャリア教育を実践しているというのです。生徒が企業に赴き、直に仕事に触れて基礎知識と作業工程を学びます。その後、学校に持ち帰り繰り返し訓練を行い、問題点を確かめます。企業で働く生徒を見て、学校側はその生徒の能力・適性を判断できるほか、企業にとってはマッチングを図ることもできるというメリットがあります。繰り返し訓練を行うことで、応用にも慣れ、自信と働く意欲をも育てるということでした。この企業と連携した教育環境はデュアルシステムと呼ばれ、取り入れた同校の離職率はわずか3%ほど。しかも年々、就職者が増えているというのです。
そして、卒業後も生徒と学校は関わりを持ち続け、就職定着支援を3年間行うという徹底ぶりです。障がい者授産施設だけではすぐに定員が一杯になってしまいます。山形県でもこうした民間企業への橋渡し的な教育をするべきであります。今後はこの視察をもとに、県と議論して行きたいと思っております。
皆様のご意見もお寄せ下さい。

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