復興支援と慰問視察(宮城県多賀城市)

 3月11日に発生した東日本大震災は、日本社会・経済を一変させました。死者・行方不明者が約3万人弱に及び、避難者が13万人という未曾有の大惨事です。人々の心に大きな痛手と悲壮感が漂う中、山形県でも同じ東北人として震災復興のため痛みを分かち合い、何かしたいと思ってらっしゃる方が大勢いらっしゃいます。私にも義援金や支援物資の方法などを尋ねる方が後を絶ちません。いまひとつになる時と、皆様の温かいご声援や励ましに涙する思いであります。
全国から集まった多くの義援金や支援物資などは、被災者への送達手段が国の機関で今でも滞っており、スピード感に欠ける思いが致します。震災直後は民間が様々な物資を運搬しようとしても、許可が下りないことを理由に初動対応が遅れ、結果として、心身ともに疲労困憊している避難者が放置されるような事態を引き起こしました。スピードが生死を分かつ緊急時です。今後の復興に関しては、避難者のケアを最前に、長期的なビジョンを明確に、先手を打つ施策が重要です。
天童市と相互交流都市である宮城県多賀城市。報道で周知の通りですが同市も津波の被害に遭いました。多賀城市は、天童市とほぼ同じ約2万4千世帯、6万2千人が暮らす街です。被災状況は6500世帯、約1万5千人。今でも約1000人の方が避難しております。天童市は被災後、職員の派遣や支援物資の輸送などの支援を行いました。私は4月24日に天童ライオンズクラブと天童中央ライオンズクラブのメンバー合同で炊き出し慰問として同市を訪ねました。未だ電気や水道、ガスなどのライフラインが復旧しておらず、避難者の顔にも疲れた様子がありありと見てとれました。炊き出しのほかに、服や靴などの支援物資の援助も行いましたが、なかでも子ども達のために、おもちゃや文房具などを用意したブースが反響を呼びました。自由に眺めながら必要な品々を選んでもらうものです。子ども達の笑顔は、震災の復興を早める効果があるように感じます。「何とかしないといけない!」。助けるのは私達、大人の責任です。
道路脇には、おびただしい木屑の残骸、壊れた車の破片が散乱、ガレキが山と残る中、桜の木が大輪の花を咲かせて、満開に空を彩っています。この風景は多賀城市の市役所ホームページでもご覧になれますが、少し折れ曲がりながらも、堂々と空に向かって起つ生命力が心に響きました。この映像が忘れられないのです。同市の皆様が心の底から花見を楽しめるそのときまで復興支援を約束し、皆様の健康を祈念しております。

コメントは受け付けていません。