高畠中を視察 中学校再編 待望の新校舎誕生

中学校再編 待望の新校舎誕生
総工費52億円

 高畠町(人口約2万4千人)は町内にある4つの中学校を閉校し、今年4月から1校に統合した新校舎(生徒数679名)の供用を開始しました。
 人工芝のグラウンド(サッカー場)に全天候型陸上競技場トラック(400m)、大規模な校舎と、県内でも話題になったビッグプロジェクトです。私も5月に最先端の中学校の姿をひと目見ようと単独視察に伺いました。
 視察には同町選出の島津良平県議会議員の紹介で同校の教頭先生や教育次長、施設係長などの方々から説明を受けました。
 まず驚くべきは52億円という総工費。天童市に新築した天童一中は22億円、同二中、三中のリニューアル工事が6億円ですから、その規模の大きさが分かるかと思います。
 高畠町では10年ほど前から中学校の閉校、再編計画がはじまりました。その後、平成20年に1校への統合計画が打ち出されると「地区から子どもの姿が消える」「なぜ1校に統合なのか、2校ではだめなのか」など地区民から反対の意見があがりました。その後、現新校舎の案が示されるとさらに「高額すぎる」と町議らから猛反発を受けたそうです。しかし、地区の説明会が300回ほどに達したころ、廃校になった地区の生徒に「のびのびと学校生活を送ってもらいたい」「利便性の良い施設で学業に励んでもらいたい」という行政の想いが徐々に浸透していきました。反対の声が減り、逆に町の誇りになるような新校舎であるべきとする意見が尊重されました。
 ことし4月開校前に催された内覧会には5千人を越える来場があり、その注目度の高さがうかがえます。現在では学校を主体とした振興策や住民サービスの向上も模索されており、今後、町のシンボルになっていくことは間違いありません。
 行政がビッグプロジェクトを行うとき、必ず反対の声はあります。しかし、首長が決定を下した際には職員が想いを一つにし、誠意を持って町民の方に説明を行う。これがこの事業を成功に導いてくれました。「場所を決めるのも大変でしたが、結果最適地でした」このときの次長の顔の笑顔がとても印象的でした。

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