ハルビンに山形県事務所設置

 平成22年から総務常任委員会で協議されていた中国黒龍江省の省都ハルビン市(人口約580万人)への山形県事務所の開設が完了し昨年10月25日、現地で開所式が行われました。式典に、吉村県知事や平県議会議長とともに出席。約250名の参加者が山形とハルビン市の友好を祝い、酒田舞妓による演舞なども披露され、盛大なセレモニーとテープカットが行われました。
山形県が、新たに進める国際経済戦略の拠点にハルビンを位置づけた背景には、「東方水上シルクロード」の尽力が大きく貢献しています。同シルクロードは、1992年に誕生した全長2800㎞の航路で、海への出口が無い黒龍江省の中央を流れる松花江〜アムール川などの河川を遡り、酒田港と水上ルートで結ぶもの。同年には酒田港の活性化と、北東アジア経済圏との経済交流拡大を目的とした「東方水上シルクロード貿易促進協議会」が発足されています。さらに、黒龍江省とは、翌年に友好県省の盟約を締結し、ことしで19年目を迎えます。これまでも官民交流が活発でありましたが、今回の山形県事務所の開設を契機に、経済・観光交流の一層の加速が予測されます。
昨年11月28日には、自民党県議団11名でハルビン市内の視察を行いました。内容は黒龍江省の旅遊局(観光部門)で山形県との観光交流の促進を目的とした意見交換会、航空旅客機の保有数が世界第2位を誇る中国南方航空でのチャーター便の陳情などです。同社からは就航するにあたって、山形県としての“観光への力の入れ具合”を指摘されております。10年前を振り返りますと、山形・庄内空港から約50便のチャーター機が各地へ就航していた実績があります。今後、チャーター便の就航先・方向性をどのような形にするのか、12月定例会でも同内容の質問を行った議員がおりました。今後、ハルビン市への経済・観光交流を深めるためにはチャーター便の就航は必須項目であります。県に対して今回の視察内容を伝え、重要性を訴えたところ「平成24年・25年をめどに就航に向けた取り組みを行う」との回答を得ました。
経済発展の著しい中国、そのなかでも急速な発展をみせる東北地区(黒龍江省・吉林省ほか)は、中国政府が2020年度を目標に「東北振興計画」を展開しており、将来的な可能性に注目が集まります。黒龍江省だけでGDPは日本円で13兆円(2010年)。日本の都道府県の中でも事務所を設置したのは山形県が初です。いままで友好県省として山形と積み重ねてきた交流がさらに促進されることを期待します。

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