モンテ本拠地 天童こそ最良の地 官民一体となってホーム存続を訴えよう

 山形市の市川昭男市長がサッカーJ2モンテディオ山形(以下=モンテ)の誘致を視野に、ドーム型スタジアムの建設を打ち出して以来、山形市と天童市で本拠地の誘致合戦の様相が、連日のようにマスコミで報道されております。天童市では本拠地存続に向けて署名運動も行う構えで、これまでの経緯・支援体制を伝えるべく3月25日に市を代表する一団が県庁を訪れ、吉村知事に要望書を提出しました。今後のモンテがより輝けるような支援体制の充実と市民あげての応援が存続への力となります。

知事に要望書を提出   「市民の想いを受け止めて」

天童の本拠地への想いは強い―。山形県庁のロビーに天童市を代表して30人の方が集結。山本天童市長をはじめ、市議会からは水戸議長、鈴木副議長、そして、天童市内の各公民館長12人、天童中部モンテ応援隊、つやまモンテ応援隊、長岡モンテサポーターズクラブの会長3人、商工会からも各部会長など5人、市役所内から4人。私と矢吹県議を加えたまさにオール天童で訪問しました。
知事に訴えたのは①これまでの地域との関わり、②サポーターの成熟、③駐車場整備と宿泊地を要しているハード面、④クラブハウスや専用練習場の整備など。商店会などからはアウェイのチームまでも応援する姿やアウェイサポーターへの歓迎の姿勢なども紹介しました。また、今後についても現状維持ではなく天童市として議論を交わし、様々な提案・支援体制を運営母体であるスポーツ振興21世紀協会や県と連携して進めたい意向も伝えました。

山形県 駅西への建設を否定 吉村知事「おそらくない」

天童市の要望書提出に先立ち、3月22日に山形市が県と共同でドーム型の新スタジアム建設を求める提言書を知事に提出しております。この活動には市長・教育部長・秘書課長の3人のみが出席。あまりにも唐突な市長の発言は、内部での構想の不十分さが露呈していて、実現への想いと盛り上がりに欠けていることは否めません。しかし、この事案はJリーグが導入を目指している現行の春秋から「秋春制」を受けての提案です。雪国である我が県は重く受け止めなければなりません。冬季の使用に耐えうる施設整備はこれまでも課題があったと思います。サポーターの皆さんが雪かきなどに従事し、大変なご苦労をされています。秋春制に関しては先日Jリーグ戦略会議の担当者もNDソフトスタジアムを視察し、「積雪の状態がある限り厳しい」と感じたそうです。Jリーグ全体でも「秋春制」への移行は議論もまだまだ不十分です。しかし、移行が実現し、ホーム・アウェイサポーターの皆様が満足するスタジアムの整備は重要であります。
提案の最良の地は「天童」です。新設より既存の施設を活用することが重要です。「山形駅西広場一帯」の県有地にスタジアム建設という要望活動も山形市で動いておりますが、モンテの応援に来たことがあるのでしょうか?駅前に隣接することで電車でのサポーターの拡大が見込めるとしておりますが、電車より車の山形です。時間が縛られ観光手段も限られることから他県のサポーターも車での来県が多いです。大きな駐車場が必要なのは明白です。山形駅西にスタジアムを新設した場合、七日町近辺の駐車場を利用してもらい100円循環バスなどを利用して送迎するという案も示されておりますが、その考えは不十分です。現在のNDソフトスタジアムより大きな競技場を計画するのであれば、とても安易な考えなのではないでしょうか。吉村知事は「(文化施設建設の要望があり)山形駅西側はおそらくない」と明言しております。

「地権者への想いを忘れるな」>/h2>
約30年前、国体会場候補地として、現在の山形県総合運動公園が建設予定地として浮かび上がってきました。その頃の日本は、バブル崩壊前ということで、選定された土地を所有する農家の皆様の心境は大変辛いものがあったと聞いています。72㌶という広大な土地をまとめることができたのは、天童市にほかなりません。歴史があり、様々な大会・モンテの本拠地としていままで活用されてきた土地であります。なぜいま、このような論争の火種となっているのか。モンテは山形県の財産と思っていました。県民あげてサポートしていかなければならないこの状況で、なぜ県都・山形市が誘致に急ぐのか。利益や恩恵を追求する果てに、誘致合戦になってしまったのか。
私は、先日東根市の土田市長、青柳東根市議会議長とお会いする機会があり、その席でも「応援すっからがんばろう!」という力強いお言葉を頂戴しました。県議会の仲間からも応援を頂いております。さらに、天童市民の皆様からも応援を頂戴しております。すべての声を精査し、モンテが輝ける支援体制の充実と、本拠地存続への活動に尽力します。

県都市長の政策とは理解できず

市川市長は選挙公約で、平成25年度予算にドーム型競技場を建設するとして4100万円を計上しております。どなたの知恵なのかは知りませんが、突如、それが建設費200億円ともいえるサッカー専用ドーム型スタジアムの建設へと考えが変わりました。
述べた言葉は“公言”であり、議事録に残ります。通常、提出議案は執行部幹部が内部で調整し、発言に至りますが、この一連の発言はあまりにも唐突で、議会人であれば“到底、理解できない”発言です。誰か後ろ盾がいるのでしょうか。
現在、市長はあげた手を下ろせない状況に陥り、市のスポーツ振興計画の見直し分に同提案を盛り込むことが了承されました。

選手育成が最優先 早急に県の方針決定を

山形県スポーツ21世紀協会には、天童市2000万円、山形市1800万円の負担金を支援しております。選手の強化や設備に用いられてきました。
何よりも先に議論すべきは選手育成とJ1昇格へのサポートの充実であります。たしかにドーム型のスタジアム建設はサポート・強化策の一環であることと考えられます。そのことから、吉村知事はJリーグの今後の動向を見据えたうえで「21世紀協会が議論を主導するのが望ましい」と3月25日の記者会見で述べています。同会のご意見や要望はもちろん議論に値しますが、知事が率先してリーダーシップを発揮することを切望します。

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